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家づくりカレッジ

スタイリッシュかつナチュラルなテイストで、洗練されたデザイン力に定評のあるワンズホームさん。社長の松井直之さんは住宅営業の道を歩んで37年のベテランです。この日オフィスでスタッフの方に囲まれた松井さんを見ると、いつものスマートな印象とは違ってにこやかでおしゃべり。松井さんの意外な一面を垣間見て、インタビューでも想像以上のお話が聞けるかも？　と期待に胸が膨らみます。さっそく松井さんにお話を聞きました。

松井社長（左上）と広報スタッフの皆さんと

ワンズホームさんは今年で21周年を迎える工務店。社長の松井さんは、起業以前は注文住宅のハウスメーカーに12年、分譲住宅に強いハウスメーカーに4年、と住宅営業に長く携わってきました。

松井さんが住宅営業の仕事に就くことになったきっかけは、自身の住宅購入だったと言います。

どんな質問にも気さくに答えてくれる、松井社長

「ちょうど30歳の頃、結婚を機に家が欲しいと思って、妻と住宅展示場に足を運びました。その当時は自動車の営業の仕事をしていたのですが、話を聞いていたら住宅営業は夢があっていいなと憧れて。人の一生にかかわるものを売る、そこにやりがいを感じたんでしょうね。気づいたら住宅営業の世界に足を踏み入れていました」

16年ものハウスメーカー勤務では、幾度となく会社都合で進む家づくりに疑問を持ち、いつか自分でお客さんに寄り添った家づくりがしたいと独立のタイミングをうかがっていたと松井さんは話します。

松井さんがハウスメーカーを退職して、ワンズホームを立ち上げたのは21年前のこと。いまでこそデザイン力のある工務店として定評がありますが、ここまでの道のりは決してなだらかではありませんでした。「ワンズホーム＝オンリーワンの家づくりをうたいながら、最初の10年はそれができず苦しかった」と振り返ります。

「あるお客さんに言われたことがあったんです。『ワンズホームさんは、何に強い会社ですか』と。恥ずかしい話ですが、その時私は自信を持ってこれだと答えられませんでした。唯一ふり絞って出した答えは、『うちはなんでもできます』って。するとお客さんは、『裏を返すと特徴がないってことですね』とおっしゃって。これではまずいな、と痛感させられました」

建築家といっしょに唯一無二の家づくりができる「+Liberte」

あらためて自社の付加価値を考え、デザインに着目。ただ、見た目を取り繕うためだけではありません。「オンリーワンの家づくり」を具現化するうえで、家族ごとに異なるライフスタイルに合わせたデザインが欠かせないことに気づいたからでした。

松井さんがデザイン面で取り組んだことは2つあります。

1つは、ハウスメーカーとの差別化を徹底したこと。たとえば、外壁は塗り壁やガルバリウム鋼板、床は無垢材を標準採用し、工務店の強みを明確化しました。

もう1つは、より一層家の個性を際立たせるため、建築家との家づくりが可能なプランを導入したこと。全国の建築家から選べる自由設計のプラン「+Liberte」、そして規格住宅プラン「Rasia」「GLAMP」とシリーズの充実化をはかりました。

規格住宅のシリーズを複数持つことで、多様なニーズに応えることができるようになり、またモデルハウスを浜松市内に5棟（2024年4月現在）展開することで、デザインに特化した唯一無二の家づくりを手掛ける工務店のイメージは着実に認知されていきました。

基本スタイルを4タイプから選んで間取りをカスタマイズする「Rasia」

グランピングをコンセプトにした規格住宅「GLAMP」

「デザインも性能も、当たり前」と言えるほど、いまでは多くの工務店がしのぎを削る時代。そのなかで、ワンズホームさんはこれからどのような家づくりをめざしていくでしょうか。松井さんはこう話します。

「それは、家も人（社員）も高品質であること、ですね」

「性能と品質は似ているようでまったく別物です。性能は、お金をかけた分だけ上げることができます。一方で品質は、お金出してもなかなか簡単に上がらない。どうしたら品質が上がるかというと、教育です。職人そして社員の教育。ワンズホームは協力企業全体で人の教育に力を入れて、どの工務店・ハウスメーカーと比べても、高品質な家づくりだと言ってもらえるようにしたいと思っています」

性能は数値化することで測れるものですが、品質はどのように評価することができるのでしょうか。

「ワンズホームは、定期点検を第三者機関に委託しており、その時に実施するアンケートに『この会社を知り合いに推薦しますか？』という質問項目があります。平均満足度40%のところ、現在ワンズホームは80%です。これを100％にのばすことで、品質への一定の評価が得られたと言えるでしょう」

お客さんから選ばれる工務店になる。その想いをさらに加速させるため、ワンズホームさんはこの春大きな転機を迎えました。今年2024年3月に自社株をすべて譲渡し、ある大手企業の子会社として再スタートしたのです。工務店としては英断とも言えるこの背景にも、お客さんの一言が大きく影響したと言います。

「6,7年ほど前、若いお客さんから言われたんです。そのお客さんはワンズホームで契約するつもりでいたのですが、契約前にご両親に説明したいと言うので、ぜひそうしてくださいと伝えました。一週間ほどして電話をもらったところ、一転してワンズホームでは契約しないと言うんですね。なぜかと聞いたら、ご両親に『そんな聞いたことのない会社で家を建てるな。その会社がつぶれたらどうするんだ。お父さんの知っている会社で建てろ』と反対されたそうなんです。それが理由で、本人たちが希望する住宅会社を選べないことにとても申し訳なく思いました」

ハウスメーカーでは実現できない、お客さんのライフスタイルに沿った自由設計

オンリーワンの家づくりは、丁寧なお客さんとのコミュニケーションによって生まれる

それでも、最後の最後まで大手の子会社となる決断を迷っていたという松井さん。それもそのはず、自身が手塩にかけて築いてきた会社を、誰かに譲ると思うと寂しさがこみあげてくるからです。

しかし、年々厳しさを増すこの業界でさらなる成長やお客さんのためには、新しいリソースが必要と考え、大手企業とタッグを組むことを決断しました。

社長の想いを聞いたスタッフの皆さんの感想を恥ずかしそうに受け止める松井社長

お客さんそしてスタッフを大事にしたい。その信念は、これまでのワンズホームさんの歩みのなかで、お客さんを大切にし、さまざまな選択をしてきた松井さんの経営姿勢からもわかります。松井さんは常にお客さんの声に耳を傾け、愚直に進化し続け、選ばれる工務店となる道を模索してきたのです。

スマートな印象の松井社長の心の内をのぞき、心温まる秘話が飛び出したインタビュー。ワンズホームさんの本質的な魅力は、家づくりをするなかでより一層実感できることでしょう。

家づくりには、最低でも1年はかかります。その間の半年は複数回の打ち合わせを重ねます。ワンズホームの事務所に来るときには、いつでも楽しいとワクワクしてもらえるように、私たちスタッフ一同お迎えします。自分たちのライフスタイルを形にすることにこだわりたい方は、ぜひ一度お話してみませんか？

ワンズホームさんに関する詳しい情報はこちらから
登録会社ページ：https://www.enshu-home.com/partner_detail/?posttype=order&id=1411

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第2回　マブチ工業さんの記事はこちら。
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第3回　アイジースタイルハウスさんの記事はこちら。
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第4回　ほっと住まいるさんの記事はこちら。
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第5回　つくし工房さんの記事はこちら。
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